今回は2021/8/11発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。
薬剤師の居宅療養管理指導、自力通勤可能かどうかという基準になりました。他の医療職との整合性を取ったんでしょうが、現場で患者さんと接していると「無関係だ」と強く実感します。
実際にいらっしゃったのが
通院できるけど、薬の管理が全くできていない人
自力で通院はできないけど、薬はきちんと飲めていて有害事象もない人
長時間の歩行が難しく、直接受診ができない患者さんの家を訪問して、薬の服用状況を確認していました。(居宅の算定はしていません)薬の飲み忘れは殆どないし、有害事象等もなく、訪問の際は終始世間話で患者さんのストレスを発散していました。
毎日のように電話がかかってきて、「薬がなくなった」「薬まだある」と言うことが異なる患者さん。薬歴を見ても薬の残数が合致しない。訪問したら薬がどこにもなかった。どうも間違って捨てていたようです。本人に受診するよう説明してもすぐ忘れてしまう。ケアマネも断ったと。
認知機能の低下関係なく薬を明らかに飲めていない人については、医師の診察以外は居宅療養管理指導を算定できてもいいと思います。しかし、どうやって基準を作るのかが難しいですね。