煽ったタイトルですが、実際の記事は非常にゆるいです。
「薬剤師になったら最初に読みたい 大学で教えてくれなかった お金の本」
ここで敢えて楽天やAmazonのリンクを掲載しない点で、このブログ著者の考えが見えてきます。書店で偶発的な書籍との出会いをして欲しい(買ってみて中身が期待外れだったときのショックを受けない点でも書店で中身をざっくり見てから買うのはおすすめです)とページ薬局さんのようなことを言っていますが、ほんまに書店でついでに見つけた本に良い出会いがあります。(買った書籍の山に埋もれながら)
むしろ、お金のことは大学生のうち、いや大学入試前にも話し合っておいたほうがいいんじゃないかということもあります。
1.大学に入る前
20歳から卒業までの国民年金保険料を誰が支払うのか話し合っておく
特に今は誕生日によって最大5年間となり、少なくない金額となります、将来の年金受給額に大きく影響が出ます。
親が支払う場合→社会保険料控除を親が受ける形になる
追納制度を利用する場合 → 10年以内しか追納できないので注意
最大で100万円ぐらいになるので、20歳になる前に話し合っておきましょう。
成績優秀者に対する学費の減免制度がある大学もあるので、総額が安くなるような大学を選ぶのも方法
特に、国公立大学では家庭の収入や災害の被害を受けた家庭に対する学費減免制度が充実しているので要チェック
2.大学在学中
アルバイトの額によっては親の扶養を外される危険があるので注意
地道に勉強の仕方、知識のまとめ方を習得し、効率的な知識の入れ方を習得
短時間で学習できるコツを掴むと、就職してから時間がなくても知識を積み上げることが容易になります。
大学では論文検索もできるし、パソコンのソフトのライセンスも学生価格があるので導入するコストが安くすみます。
勉強すること、勉強の仕方を学ぶこと自体が投資である
貯金をして、投資資金の種銭を集める、投資の勉強をする
本を読む
→学生時代に短時間で学習する技術を身に着けておくと、後々大きいです。
3.就職以降
健康第一
怪我をしない
徹夜や偏食をしない
酒の飲み過ぎをしない
喫煙はしない
体を壊したら収入が得られにくくなるのでこれが大前提です。
時間やお金をかけずに楽しめる生活習慣や趣味を身につける
できれば一人で家でもできるもの
精神的にある程度満たされるのであれば焦ってお金を稼ごうと考えなくて済みます。
これは心の投資です。
口座に関して
副業、投資の口座は生活費と別にしておく
資金の流れがわかりやすくなるのと、生活費として消えてしまうのを避けるためです。
副業をしている場合、転職するときにその旨予め伝えておこう
企業によっては副業の活動も制限があるところもあります。副業しながら転職したのですが、面接時に伝えていますし、現在の企業に勤めている間に薬局新聞の仕事が入ったりm3.のコラムを書いているのですが、会社の許可を得ています。
DI的な記事を書いている人、所属施設に許可を得ているのでしょうか?内容的に許可を得られやすいと思いますが、どうやって許可してもらったのかノウハウがあれば教えてほしいです。なお私の場合は普通に上長に言いました。
感想
ふるさと納税に関しては、節約的に利用するのは反対の立場です。その自治体を支援するために行うのは賛成です。というのが、自分の住んでいる自治体の税収が減るため、環境整備や福祉の助成制度に充てるお金が少なくなって損する可能性があるからです。自分自身もふるさと納税をしていますが、ひこにゃんの活動資金を寄付していて、ひこにゃんファンクラブの会費という認識です。(実際に彦根市のふるさと納税では、何に使うかの選択肢があってその中にひこにゃんの活動資金というのがある)
ポイ活に関しても、「あまり固執しない」ことが肝心です。ポイントの損得を考える時間がもったいないからです。お金以上に時間は有限です。
SIMフリー携帯電話会社を利用していないのも、サービスが急に終了するリスクの問題と、インフラを整備しているのは既存の会社であることを鑑みてのことです。
投資、貯蓄のバランスをとるのが基本という本書の方針には同意です。基本的に何をやってお金を稼いでいるのか考えると、資格による収入です。本職の勉強を継続しつつ稼いだお金を本業に支障の出ない範囲で増やすというのが無理のない方法と考えます。
「投資よりも本業勉強しろ」と言った意見をはねのけるのは本業の勉強をしっかりやるのが必須です。それをやっておけば恥ずかしいことはないです。というわけで、大学生のうちに勉強のやり方を身に着けておき、時間をかけずにアップデートできるようにしておきましょうというのが持論です。
個人的には自分でまとめた内容をnoteなどに書き、少額でも有料記事にして記事を買ってもらう形式もおすすめです。有料にすることで、専門に振った記事がかけるようになります。専門用語を専門用語のまま書いても読んでくれる記事にできると、記事を書くのに時間がかからなくなります。一般の方に理解できるように噛み砕く時間が省略できます。これは薬剤師業務では必要な技能ですが、ブログ記事を読みやすくするには専門家対象の記事にするほうが専門用語を使ってスッキリした文章にする方がいいです。病気というセンシティブな部分にも触れるので、ハードルを少し上げておく意味でも1記事100円ぐらいでもいいと思います。この方法は、記事が読みたくて買ってくれる人カラの実の収入となりますので、もっといいものを書こうと考えるようになったり、読んだ人が学習できたりで良いことずくめです。
さらに、読者に宣伝してもらってどこかの医療記事や講演にする道がひらけます。この分野は書く人が多くても問題ありません。むしろ足りないぐらいです。裾野を広げて、学術記事を書く人を増やせば雑誌や学会に同じ人が出るような自体も減ると思われます。(別の学会なのに同じ人が登壇して同じ話を聞くのってがっかりしませんか?)
短時間で勉強する技術を持っていれば、子育てや介護、看護しながら働く状態になっても、社会に取り残されるリスクが軽減されます。むしろ、育児介護看護の経験を持って接することのできる薬剤師になるので有利ともいえます。
時間をかけずにできる趣味を持っておくとストレスも軽減できます。
投資!自己投資!☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイみたいなイケイケドンドンな書籍にならないようかなり意識された書籍と思いますが、それでもついていけない、自己肯定感の低い薬剤師に向けた書籍になれば更に良いものとなると思います。
追伸 薬剤師フィールドリサーチでも取材をさせていただければ幸いです。
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