「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

 医薬品増産は手間がかかる

医薬品の増産にはそう簡単にはできません。

例えるならば、「衛生管理とレシピがガチガチに決まった家庭用の調理」です。

どれぐらいレシピが厳重かというと、食材の入手経路まで事前に届け出る必要があります。その基準を満たしていない場合、製造することはできません。

家庭用の調理なので、その食材専用の調理器具は用意されていません。他の薬を作ったのと同じ設備で薬を製造します。もちろん、同じ設備で前作った薬の中身が混入してはいけないのでしっかり器具を洗います。しっかり洗えているか確認した上で、新しい薬を作る必要がありますし、他の薬も過不足なく供給しないといけないので製造計画を急に変更することはできません。ある薬を多くつくるため、同じ機材を使って作る薬の生産は遅れます。オナにアパートに住む住民が共用の設備で調理を行うことを想像しましょう。ブッキングしないように事前に予約を入れて運用すると思います。同じように、工場全体の製造計画を立てています。

 もちろん、原材料が入手できなければ作れませんし、原材料を買うお金がなくても作れません。買う側が値段を下げて買えるようにするなんてことはないのです。

 

 

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