「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

同じ成分なのに、名前が違う先発医薬品?

 前回は「一般名処方」とt「銘柄」という混乱する話題でしたが、今回更に混乱する話題を紹介します。

 

 先発医薬品同士、同じ成分なのに違う商品名で販売されているものがある

もう、大人の事情しかない状態なのですが、現場は大混乱です。

しかも、薬価が微妙に違う場合があって、政治的判断が動いたとしか言いようがないです。(現場としては同じ薬価にしてくれたほうが都合がいい:一般名処方できた場合、患者さんの合意のもとにいずれの先発品を選んでいいです。もちろん後発品も選べます。)

 

 

★同じ成分なのに違う商品名で別のメーカーから発売されている先発医薬品

ノルバスク と アムロジン

サワシリン と パセトシン と アモリン

クラリス と クラリシッド

セルシン と ホリゾン

グラクティブ と ジャヌビア

ペミラストン と アレギサール

キプレス と シングレア

トライコア と リピディル

 

★同じ成分だが新たに適応を取り直して違う名称の薬として販売しているケース

メトグルコ と グリコラン

メルビンを初ナイしていた大日本住友製薬が高用量服用の適応を取ろうとして新たに試験をしてメトグルコとして発売。(発売当初は薬価が高くなるため、採算を取るためにこの方法をとった)

 

★吸収合併して統合したパターン

サイレース と ロヒプノール →最終的にサイレースを出しているエーザイがロヒプノールの販売を継承した後にサイレースに一本化

 

しかも、メーカー同士で話し合って地域ごとに販売する銘柄を棲み分けていた事例も(汗)

 

もう面倒なので、こういうのは勘弁してほしいですねえ。

 

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