はてなのアクセス解析を見ると、一番閲覧数が多いのがこの記事。
ニーズが有るんやなーと思います。
これ、本当に飲むタイミングが効果に左右されます。
排卵前だと記事に書いてあるとおり排卵を抑えたり、着床しようにも子宮内膜ができてないので着床しないのですが、作用機序上は着床阻止できなかったら妊娠を維持しやすくなる。黄体ホルモンは、子宮内膜の厚さを維持するので着床した卵子がはがれにくくなる。
今までのヤッペ法(保険適応外:ノルレボも保険適応外)
プラノバール配合錠という中用量ピルを用います。
成分(1錠中)
ノルゲストレル(黄体ホルモン) 0.5mg
エチニルエストラジオール(卵胞ホルモン) 0.05mg
保険適応上の効能・効果と用量
機能性子宮出血
1日1錠を7~10日間連続投与する.
月経困難症,月経周期異常(稀発月経,頻発月経),過多月経,子宮内膜症,卵巣機能不全
1日1錠を月経周期第5日より約3週間連続投与する.
これを
性交後72時間(3日)以内に2錠 服用後12時間後に2錠飲むことで妊娠を阻止する。
服用量としては4日分を12時間のうちに飲むということになる。
卵胞ホルモン製剤では吐き気・悪心の副作用が多く、しかも吐いてしまうと効果がないので気持ち悪くても吐かないようにと言われるのは相当にきついです。
それでも、日本の北村邦夫医師の報告によると
ヤッペ法の失敗率2.6%(6/232)に対してノルレボでは2.1%(4/194)
また、避妊効果(すべての期間を平均した妊娠確率から求める効果)は
ノルレボで85%、ヤッペ法で57%と言われていますし、すべての期間を平均して妊娠する確率は8ー15%と言われていますので、実際にこれらの方法を用いても妊娠する確率は服用した人100人あたり
ノルレボ
(8人から15人)×(1-0.85)=1.2から2.25人
ヤッペ法
(8人から15人)×(1-0.53)=3.44から6.45人
です。それでも、なるべく作用機序上早く飲んだほうが効果が高いです。
ヤッペ法の難しいところは12時間後に飲むことです。昼の2時飲んだ場合、次は真夜中の2時です。忘れやすいですね。ノルレボだと1回です。
ちなみに、ノルレボ錠に含まれているレボノルゲストレルはプラノバールに含まれているノルゲストレルの作用を示す光学異性体です。レボノルゲストレル0.5mgでノルゲストレル1mgの効果があります。