今回は、2020/2/26薬局新聞発行号「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。
私は肩こりが激しく、時々リラクゼーションサロンに行っています。10年ぐらい通い続けていて、この度閉店することになりました。体に負担にならない姿勢やストレッチについて教わりつつも結局肩こりはあまり解消されることなく10年が過ぎました(とはいえ、ぎっくり腰など日常生活に支障の出ることも発生しませんでした。)、医学的根拠のあまりないものを医療従事者が受けるのはどうなのかと思われた読者の方もいるかもしれません。
こちらのサロンでは、施術中に体のことや仕事のこと、世間話をしていました。ここに来られるお客さんは、医療に対する不信を訴える人が多かったそうで、医療従事者として患者さんに接するとの態度を考え直すきっかけになっていました。
最近印象に残ったのが、「人の手で体をマッサージすることの意義」についての話です。手技が上手い人であっても、お客さんの指名が入らない人がいました。なぜかと聞けば、「効くのは効くが、これではマッサージチェアに座っているのと変わらない」とのこと。また、技術はあまり上手ではないけれど、お客さんの痛みを感じ取って指名が取れる人がいたとのこと。お客さんと施術者の相性があるということでした。
これは。私達の薬剤師業務にも関連する話ではないでしょうか。ただ情報を集めて処方箋通りに飲むのなら薬袋や薬情でもできます。人の手で行うことは何を意味するのか、薬剤師だけでなく開設者や薬局に係るスタッフが考え、実行していくことが大事です。
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