今回は2022/2/16発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。
COVID-19経口治療薬のラゲブリオが供給されるようになりました。こちらの薬、予め登録された薬局で調剤して配送する手順となっております。行政としては、対応薬局を点在化させて、1つ1つの対応薬局が短時間で対応できるようにして、薬局の負担を減らそうという目論見と考えられます。
しかし、ネックとなるのは人員です。確実に人が1人薬局からいなくなります。しかも、早めに飲み始めてほしい薬ですので、即対応が求められます。患者との配達場所打ち合わせから服薬指導・フォローまで配達以外にも時間がかかります。その間も他の患者さんは来ます。薬剤師が不在であることを他の患者さんに説明する場合も、COVID-19対応で外出、などと言おうものなら「あの薬局にはコロナの患者が来る」と敬遠されるリスクがあります。
補助金だけでなく、配送する人員の支援、配送ノウハウなどの提供をするところがあればいいなと思いました。薬局の中には発熱外来や0410対応の実績があるところがあるのですから。
過去のこの連載で「誤配リスク」について触れましたが、ラゲブリオを含む場合は、生命の機器と社会的な立場両方に触れることになります。業者に頼むのははばかられます。
もしよろしければバナーのクリックお願いしますm(_ _)m