「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

医療者による言葉選び

 

 

 

 

 

 

 

 先の記事でも書いたとおり、医療者以外の人から見れば「医療至上主義が行き過ぎている」と思われているようです。医療者が医療の考え方を第一にするのは当たり前で、医療者としてではない立場での発言を外でするのは難しいという現実があります。たとえ、私人としての発言であっても、医療的に一番正しい優等生的な意見以外を言うのを認めない人も少なからずいるので、情報発信に二の足を踏む医療者や医療機関があるのではないでしょうか。

 

 

 しかし、ひとりひとりの患者さんに対し個別の対応なら可能なので、診察室やカウンターで「あなたにとってこれが最も確実に目標を達成できる」と説明するのならできますが。医師の場合は相談して情報を提供する時点で情報提供の対価がかかってきます。(専門知識を提供することに対価が必要であることはもう少し広く知られていいことですが、そうすると、お金がかかるからといって情報を得ようとしない人が現れるのも事実です。

 

 医療として正しくないことを主張している人を見ると気が気でならないのも、誠実に任務についているからこその感情です。これは、感電するような行為を肯定する発言に電気技術者が歯痒い思いをするのと同様です。それに対し何処まで指摘するかが鍵ですが、医療の場合、即命に関わることが多いので、すぐに介入が入るというのも特徴です。医師の場合は、自分で調べて理解する能力が高い人が多く、ちょっと勉強したら他の分野のことも専門家に聞かなくても理解できることも他の専門家よりは多いのと、医療の指揮官という気持ちが強いため、他人の言うことを聞く経験が少ないのもあります。

 

 だからといって、バカにするような口調はしてはいけません。相手を硬直化させるだけです。それと、傍観者からも「上から目線」と言われてしまいます。

 批判する場合は、相手を論破するのではなく傍観者に読ませることを意識して、丁寧な口調にするのが敵を作らないでいいと考えています。

 

 

 

 

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