今回は薬局新聞2022/11/9発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。
大阪急性期・総合医療センターの電子カルテがサイバー攻撃を受けて、診察が止まってしまいました。こちらの処方箋を応需している側で起こっていることをお伝えします。
- 手書きの、ところどころ記載に不備のある処方箋がやってくる
普段はシステムに作業を任せているのが如実に現れています。手書きで処理されているため、保険番号の記載漏れを筆頭に、処方の単純な記載漏れは多数見られます。お薬手帳をもとに。前回調剤した薬局に処方箋を送っているようなので、単純な誤記は薬局に保管している前回の処方箋を見て対応という方式で回しています。疑義に関するアナウンスが医療機関側から出ているので、それに従っています。
- 紙のお薬手帳が役割を発揮!
処方箋にお薬手帳の記載をコピーしたものが添付されているものが届いています。システムの回復手順が決まるまで電子的な方法を利用できないため、アナログ的な手法で保存されたものがバックアップとして使用されています。継続して記載されていれば、医療機関側も心強いと思います。おそらくは医療機関の方は今までで最もお薬手帳を活用しているのではないでしょうか。
今後は紙カルテを使っての診療を一部行うようです。
職場では急性期総合医療センターの職員の苦労について非常に気の毒そうに心配していました。今も多分相当な量の作業をしているだろうが、回復後もこの期間の診療記録を登録するからしばらくはかなり業務がしんどいだろうと。
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