「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

薬剤師フィールドリサーチ(105)「一包化調剤の外部委託について(施設調剤編その2)」

 今回は2022/12/21発行薬局新聞掲載「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。

 

 施設の薬に関し、現場のスタッフ(施設側と薬局側)と運営・経営者側では何を優先するのか違っています。

 施設のスタッフは、入居者の各種状況(急変、転倒な不穏などのトラブル)に応じ迅速かつ臨機応変な対処を求めますし、薬局は安全確実な服薬ができることを前提として動きます。施設と薬局の運営者側はやはりコストとクレームのないことを優先します。

 施設スタッフが望むように迅速な対応を望めば、施設と調剤する場所が近いほうがよいです。遠い場所にある外部委託の薬局から届くのでは時間がかかってしまいます。その上、医師からの指示で薬を追加したり、すでに服用している薬の一部を中止するのであれば近い場所にある方が抵抗感も低いです。外部委託だと指示を受ける薬局が外部委託の薬局に手配する必要があり、移動も含めてどうしても時間がかかります。素早く対処できることは薬局・施設双方の運営者もクレームにつながらないので歓迎です。

 となると、外部委託を担当する薬局を近くに置きたい、と考えるのではないでしょうか。外部宅を担当する薬局と施設が直接契約する方向に向かい、スタッフを頻回に呼び出せるように向かいそうです。そうなると、小規模の薬局は施設調剤を担当することがなくなり、個人在宅を担当する可能性があります。

 

 

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