「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

薬剤師フィールドリサーチ(108)「事務職員の争奪戦が始まる?」

今回は2023年2月8日発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。

 

 最近、多くのお店でアルバイトやパートの募集をかけています。この時給が年々上昇しているように感じます。最低時給が上がっているからなのはもちろんですが、それ以上に上がってきているように思います。どの業種も人手不足みたいですね。

 介護や医療分野はどうでしょう。ずっと人手不足ですが、他の業種に比べると給与は見劣りしている印象を受けます。

 

 薬局では、調剤補助にピッキングなどをしてもらおうという動きが活発です。これは、薬剤師より安い人件費で雇える作業担当者を雇おうという経営判断からなされる部分もありますが、優秀な人材を集めるのは苦労しているようです。

資格を持っていない人を集めるので他の業種と競合になります。

他の業種に比べて値上げが難しいため、時給を上げるのが困難

休みも他業種に勝てる要素が少ない(土日休みという訳にはいかない)

接客をするとなると、カスタマーハラスメントによるストレス負荷が大きい

(最近では企業も客の誹謗中傷対策をするようになったとはいえ、処方箋を受けている場合は人名がかかってくるためこの対策も難しい)

これでは企業間取引だけを行う企業だけでなく、他の業種の接客業には勝てません。

 

残されるは職場の人間関係です。薬剤師が管理するという時点で、人間関係が全く発生しないことはありません。薬剤師の人間性が採用に関わってきます。

できる工夫は、顧客になるべく接触しないように済む業務フローを作成ぐらいでしょうか。

近い将来、事務職員を集められず保険薬局の職員は薬剤師だけになるかもしれません。もしかしたら、ドラッグストアも一般従事者がいなくなって登録販売者だけ、果ては薬剤師しかいなくなるかもしれません。登録販売者もその資格を使わず他の職種に転職し、一般従事者は接客業から撤退してしまって。薬剤師過剰が解消されそうな気もします。さらには若い人が医療系の資格を取らなくなって人手不足になるかもしれません。

 

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