最近、医師の命が狙われる事件が目立っています。
ここで、気になるつぶやきがありましたので紹介します。
医師は比較的高収入で雇用も安定しているという点では強者だが、診察は原則断れないこと、モンスター患者や家族に最終責任者として対応しなければいけない点など明らかに弱者な点を改めて思い知らされる。
— 宋美玄🐰子宮体がん検診は実は不要です (@mihyonsong) 2022年1月29日
さすがに弱者は言い過ぎではないかと思いますが(逆に反感を買うので使わないことをすすめる表現です)、診察を原則断れないというのは医療と他の業種との違いです。
それと、他の業種は値段を自由に決められ、サービスの価格を高くする方法で顧客を選別することができますが、保険診療ではそれができません。
医療事務や受付。医師以外の医療従事者(特に人と対面する医療職や介護職)に対する暴言・暴力はもともと顕在化されていました。医師への直接の暴言は、他の職種に比べて少ないですが、医師にまで向かう場合は相当こじれたケースのことが多いです。
(医師に嫌われたら治療できなくなる、と思って医師に攻撃が向かわないことが多いです。)
医師の応召義務というのがあります。これは患者個別のことではなく、医師と国との間の公法上のことです。
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000357058.pdf
・応召義務は、医師法に基づき医師が国に対して負担する公法上の義務であるが、
刑事罰は規定されておらず、行政処分の実例も確認されていない。
・応召義務は、私法上の義務ではなく、医師が患者に対して直接民事上負担する
義務ではない。
医療は契約という解釈をして、
・入院中に喫煙した場合は退院
・スタッフ、他の患者への暴言があった場合は誠実な関係が組めないので治療終了
といった感じにするのが落としどころではないかと考えています。
事件でお亡くなりになった方々の冥福をお祈りします。
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