「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

薬剤師フィールドリサーチ(113)「現行制度にほんの少し工夫を」

今回は薬局新聞2023/4/26発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。

 

 働きながら病気の治療をしている人は本当に多いと思います。現在の保険医療制度にほんの少し工夫を行えば、働く人に優しく安全な医療になるのではないでしょうか。

 

1.30日処方制限を35日に

 働いている人の中には休みの曜日が決まっている人が少なくありません。1ヶ月に1回受信するだけで休みのかなりの部分が奪われます。その上、休みと祝日が重なってしまうと、受診間隔が短くなる場合があります。

受診した日の28日後が祝日の場合で、処方日数30日制限の薬がある場合、薬を切らさないためには1週前倒しで受診するか。他の日に有給休暇を取らねばなりません。病院の待ち時間は非常に疲れます。たとえオンライン診療であっても、自分の都合の良い時間に診察を受けられるわけではなく拘束時間は実際に病院に行くよりも長くなることもあります。家にいるけど出かけられない。いつ呼ばれるかわからない。

これを35日制限にすると、1週後に受診するという選択肢が生まれます。これだけでも働く人の治療を支えられるのではないでしょうか。

 

2.3ヶ月ごとの受診

3ヶ月という期間、実際には92日だったり91日だったり一定しません。そして、年末年始とGWという休暇が月初めにあります。さらに、曜日を決めて服薬する薬もあります。これに患者と医療者双方の「曜日に基づいて働いている」という事情が絡むと、91日、98日処方が効果的に思います。

 

非常に地味で細かいことですが、大きな仕組みを変えることなく、安全で効果的なことをもたらすこの方法、心の底から期待しています。

 

 

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