いわゆる「インチキ治療」ですが、意外と訴訟されていない印象があります。
がんにまつわるものの場合、患者が亡くなっていることが珍しくありません。インチキに気づいたところで、治療を受けた人は帰ってきません。
遺族が裁判する気力がないというのもありそうです。しかし、インチキ治療を施す人は最初は人当たりがよく、患者の話をこれでもかと傾聴します。これで「気持ちが満たされた」「気が済んだ」と思うようです。この、「気が済んだ」という要素は、死に至った場合は特に重要になります。遺族にとってはどうしても避けたいけれど避けられない死の苦しみを「気が済んだという感覚」は大きく軽減してくれます。そのため、医療としては成功しなかったけれども、気持ちを組んでくれたことへの感謝があるように思います。
でも、インチキ治療が傾聴できるのは当たり前です。まずは傾聴して満足させてお金をぶんどるのが目的なのと、多くは自費治療なので、お金を多くもらえる分時間もたくさんかけられるからです。
ほんとうは、保険診療でも患者の気持ちを満たす傾聴ができればいいのですガ、時間が取りづらいのが課題です。傾聴する時間と、患者の不安を聞き取り共感する技術をみにつける時間の両方。患者さんの怒りや不安に真っ先に共感する技術があれば、時間がなくてもある程度か患者さんの気持ちを満たせます。
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