今回は2023/10/11発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。
敷地内薬局建設をめぐり、病院経営幹部と薬局企業経営幹部の癒着による贈収賄事件が報道されました。一般国民からしたら、どう影響するのか分かりづらいこの事件、世間の反応は薄いようです。
「そもそも病院の中になんでわざわざ保険薬局を作る必要があるのか」という疑問が思い浮かびます。医療従事者ではない人からすれば、そこまでやるなら病院にたくさん薬剤師を雇って院内で完結したら待ち時間はあるけど行って帰るだけで薬も手元に渡るので問題ないのではないかと感じます。
医薬分業開始当時は「医師の言うことは絶対」という風潮はかなり強かったものの、現在は医師及び患者の意識も変わり、薬のことは薬剤師にという風潮が強くなってきています。敷地内薬局を入札で建設させようとする医療機関の規模であれば、経営を挟まない分院内のほうが医師と薬剤師の関係が良好になるかもしれません。希少疾患ではその治療に詳しい医療スタッフがいたほうが知識としては安心でしょう。(患者さん個人の生活という視点では地域の薬局が適しているかもしれません)
社会保障費の増加が国の財政を圧迫している現状、院内に薬剤師をたくさん雇えるような報酬体系を作るのは難しいのでしょう。もしそうなったとしても、実際に経営する医療機関が薬剤師の雇用に力を入れるのかどうかも不確かです。(医薬分業前の様子を見ても)
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