インフルエンザに限らず、ワクチンの効果に対して大きな誤解を持っている方がいらっしゃいます。
ワクチンの効果は非常にわかりにくいです。
接種したから体調が良くなるものではなく、検査の数値が良くなるわけではありません。
もしかしたら、
インフルエンザにかかって亡くなっていたものが亡くならずに済んだ
(集団免疫により、利益を得た人の中にはワクチン接種していない人も含みますし、誰が亡くなっていたかは把握できません。)
重症化せずに済んだ
かからずに済んだ
と、マイナスをゼロにする役割のために、効果がはっきりしません。
ここで、もう一つ世間に認識されていない事柄があります。
インフルエンザで人が死ぬことがあると知られていない
インフルエンザでなくなる人数についての資料
によると、直接インフルエンザで亡くなった人は214(2001年)~1818(2005年)人
インフルエンザの流行がもとで亡くなった人はだいたい年10000人とされています。
年間の死亡者が136万9000人(平成30年 厚生労働省 人口動態統計)であることを考慮すると、少ないとは言い難いですね。
では、インフルエンザワクチンはどれだけの効果があるのでしょう?
によると、アメリカにおける2018-2019シーズンのインフルエンザワクチンの効果は
6ヶ月-17歳では6割
50歳以上では24%
当たり外れは大きいものの効果はあります。この効果とは「ワクチンを接種していない人の6割は接種していれば発症しなかった」という意味です。
こちらは欧州の結果ですが、やはり効果はあるようですが、高齢者は効果が低いようです。
ただし、発症しても重篤になりにくく、65歳以上の死亡の8割を抑制するという意味でも大きな意味があります。もし誰もインフルエンザワクチンを接種していなければ、年間1万人以上は確実に死亡者が増えることになるのでしょう。
参考にしたのは
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
もしよろしければバナーのクリックお願いしますm(_ _)m