「定量的に怖がる」ことの大切さを理解するのに、COVID-19に対するリスク対策で説明できるのではないかと考えました。
後遺症についてある程度まとめられた論文を探してみました。
こちらの研究対象者は「COVID-19で国立国際医療研究センター病院に入院した人」に対する聞き取り調査です。(論文が発表されたのが昨年10月なので、比較的重症の患者さんに寄っている可能性があります)
一般的な風邪よりは咳や倦怠感が続く印象を受けます。しかし、「感染して発症した人はもれなく重い後遺症に苦しむ」という印象を受けません。
発症から60日経過で
咳(5例、7.9%)
倦怠感(10例、15.9%)
呼吸苦(11例、17.5%)
味覚異常(3例、4.8%、不明1)
嗅覚異常(10例、16.1%、不明1)
が残っています。ということは逆に大半の人は2ヶ月で症状が収まっていることになります。
ここで楽観的に考える人は「治るんだったらそんなに心配しないでもいいじゃん」という発想になりますが、風邪やインフルエンザよりは後遺症が続いていますよ。風邪やインフルエンザではここまでの頻度で肺炎症状がでませんからね。(この調査研究の対象者の74%に肺炎症状が出ていた)
「8割以上の人が後遺症がない」とわかったら、楽観的な人が遊んでしまうから、もっと重い疾患であってほしいと喧伝してほしい、という言説は許してはいけません。皆が外に出ないことで安心したいという気持ちが出てしまっています。(この罠に落ちている医療従事者も多いように思います。確かに一般の人がCOVID-19やその他疾患にかかっている人と接するよりも遥かに高い頻度で患者に接していて、その言動に心を折られることがしばしばありますので、経済を殺してでも感染を止めたいとなる気持ちもわからないでもありません。医療従事者でも定量的に怖がるのは難しいことも示しています。)
それでも、かからないに越したことはありません。
そして、SARS-CoV2ワクチンのアン先生と有効性についてです。
有効性については、感染しても発症する人の数を1/10に抑えられたという報告があります。また、副反応についても、重篤なものはほとんどありません。皆がワクチンを摂取すれば、今まで通りの感染対策をしていれば(していなくても減るが、減少ペースは落ちる)出回っているウイルスの数は減るのでおのずと感染者は減ります。
感染して後遺症が長期間残るリスクのほうが高いです。となると、ワクチンを接種するほうが利益は大きいようです。
しかし、「みんなが接種するまで待ちたい」といいとこ取りしかしたくない人が多いのが日本人の大人の悪いところ。定量的に怖がるのは難しいことですが。
14歳の碇シンジくんでさえ「僕は、僕の落とし前をつけたい」と「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」で言ってるんですよ。シンジくんの年齢以上のお子さんを持つ大人が自分のすることに責任を取らないのはいかがなものでしょうか。(まあ、シンジくんの父親である碇ゲンドウさんは完全にマダオ(ここではまるでダメな親父)でしたが)今の65歳未満の方で自分で自分の落とし前を全くつけたことがない人のほうが少ないのではないでしょうか。もっと上の世代の女性でしたら、責任をとったことのない人もいると思われますが、そうではないでしょう。
ここは、上記の厚生労働省の情報を読んで、どのリスクが一番自分にとって危険で、他人にうつさず、自分も周りもハッピーか考えて自分の落とし前をつけてはどうでしょうか。(感染症なので、周りにうつさないという発想は大事)
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