「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

壊さない社員

 医療業界もチームで働く社会ですが、、個人のポテンシャルも大事ですが、それ以上に大切なことがあると考えています。それは、チーム全体のポテンシャルを下げないことです。むしろ、ポテンシャルを上げて欲しいと経営者は考えがちですが、下げない社員が安定して長くいることで、全体の力は上がっていくと考えています。
 実は「下げない社員」自体が貴重なのです・・・。

 新卒一括採用というのも、実は「能力は普通でいいけど感情に波がない社員」を得る手段と最近は思うようになりました。チーム全体の能力が高くなるには、メンバーの能力差があまり大きくないほうが揉め事になりにくいのではないかと思います。
 非常にできる社員が他のスタッフを見下したりしないようにすることも、相対的にできないスタッフが萎縮することのないようにするのも大事です。仕事ができすぎて採用されないこともあります。協調性に欠けると判断された場合や、既存スタッフとの相性が悪い場合も採用されません。

 ただ、波風を立てない社員の中には全く伸びる気がない社員も紛れ込んできて、最終的には職場全体のポテンシャルが停滞する可能性があるので注意が必要です。

 感情の波がなく、安定して働ける社員は貴重です。それだけで採用されます。それでいて、自分の業務を他人にわかるように見せ、業務の順番を見極めて適切にこなすだけでも非常に優秀な人材です。業務能力が少し劣る程度なら全く問題ありません。私が経営者ならまっさきに採用します。

 優秀な人でも、何度も職を変わっている人の場合は、
 自分と相性のいい職場をまだ見つけられていない(自己分析不十分、自分の宣伝が必要)
 他者を見下す、感情を職場で出すなど人間性に難がある
可能性があります。起業という選択肢も考えましょう。
 

 

 ただ、人間ですので愚痴が出ることがあります。それは一過性のものなのか、溜まっているものなのか見極めてリーダーが吐き出す必要もあると、この年になって思います。
組織を壊さず、積極的に守る社員、じわじわとレベルが上っていく職場こそ貴重であり、多くの人の支持を得られるのではないでしょうか。

 

 

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