タグの名前紹介しないんですけど、処方薬をSNSを利用して販売している人らがおります。
もちろん犯罪ですし、薬の種類によっては罪名が加算されてさらに闇落ちしてしまうリスクがあります。
すべての医薬品
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(いわゆる薬機法)第十二条
麻薬
麻薬及び向精神薬取締法 第二十四条の11、第二十五条
向精神薬
麻薬及び向精神薬取締法 第五十条の十六、十七
覚醒剤原料
覚醒剤取締法 第三十条の七
不正に入手した覚醒剤原料を服用した場合は 覚醒剤取締法第三十一条にも違反します。
そして、このタグは確実に取締の部署に把握されていて、投稿した人の個人情報もある程度把握されている可能性がある。逮捕されれば、周りから支援者は少なくなって和悪い人が更に近づきますます生きづらさが増してしまう。再犯を繰り返してしまう確率は上がる。
それだけリスクのある行動と知ってか知らずか、あるタグを使う人は減っていない。
それに伴う犯罪もある。マイナンバーカードと顔認証による保険資格確認を進めるのも医薬品の不正入手を防ぐためだ。
不正入手をする人はお薬手帳を持ってこないことが多い。重複処方が発覚し、疑義照会をしようとすると「もういいです」と処方箋を奪って帰ってしまうことがあったり、暴れる場合がある。患者の言うままに処方する医師の情報は共有されているであろう。
この事例は2つのパターンに分けられます。
1.自分で服用するために不正入手する事例
2.他人に高額に売りさばくために不正入手する事例
2.は完全に犯罪なので、容赦なく取り締まる必要があります。1.は医学的ケアが必要で、複雑な問題が絡んできます。不正入手するしたものであっても欲しがるという時点で医学的なケアが必要です。
「違反だからやめましょう」で済まされるほど小さな問題ではなく、そこに至る非常に多くの種類と数の問題が複雑に絡まったものも含まれるいう認識は必要に思います。
そして、その両方に効くのが
・マイナンバーを用いた個人認証(本人顔写真付き身分証明書)
不正に入手しにくくなることで、薬物系の犯罪は減る(ただし、アングラ的な発覚の仕方になるので起こった問題の一つ一つは深刻化する)でしょう。薬を過剰摂取する人の「満たされない感情」「貧困」といった根本にある問題は非常に解決が難しいです。一般の人では支援は無理な場合が少なくありません。闇に飲み込まれてしまうからです。精神科の医師やカウンセラーでも飲み込まれかねません。
就業支援も難しいと思われます。生きづらさがストレスに対する耐性によるものか環境によるものかそれぞれ解決法が異なります。今は労働が高度化し、単純作業のみで構成されるものは少なくなってきています。
「保険証を貸して生活している人もいる」「薬を転売して暮らしている」というSNSの書き込みをみて、色々あった結果どこも働ける場所がなくなって行き着く先が犯罪になってしまったのかと感じています。もう少しイージーモードで生活できる仕事が増えれば少しは自体が改善すると思います。(そうなると、本来はさらに高いレベルで仕事をこなせる人が能力を伸ばさないという問題は生まれますが)
人に気を使うのはいや、皆自分に気を遣ってほしいというのなら、この世は非常に生きづらいのではないでしょうか。ほどほどに気を使い合うぐらいの関係で生きていけるようになるのが落としどころでしょう。
生きている事自体がつらい、死んだほうがマシだから死なせてほしいと言う気持ちは分からないではないですが、医療者の職業倫理としては認めることはできません。
一切苦しむことなく、すべての願望が叶うだけの人生がほしいというのならそれは無理です。不正販売だけを規制して、より悪質な犯罪に手を染めても困るし。当局もどこに一旦の落とし所を置くか思案にくれているのだろうと思うのでした。
それでも、医薬品の不正取得を厳しく取り締まるべきと薬剤師としては考えます。そのためには、
。紙の保険証の廃止(じゃなくても写真つきの本人確認書類無しでの保険診療をできなくするだけでも可)と顔認証
処方情報の本人了承無しでの確認
これでかなりの数の重複処方が減るのでしょう。
さらに、医療者に対し狼藉を働く人の治療拒否が広く認めらられると、医療者も守られるようになります。
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