「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

薬剤師フィールドリサーチ(124)「COVID-19第9波とセルメの可能性」

今回は2023/9/13発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。

 

 世間では「COVID-19第9波、患者数増加」の報道がようやくなされるようになってきました。私の勤務する薬局でも患者数は増えている印象ですが、配達することがほとんどないため業務負担としては去年よりは軽くなっています。
 体力的な負担以上に大きいのが「薬の不足」です。咳止めや痰を押さえる薬、解熱剤、特に小児に出す薬が供給不安定で、しょっちゅうメーカーが変わったり、果ては薬そのものが入らなくなったりしています。
 医薬品は急に生産ラインを変えて増産することが特に難しいです。そんなに臨機応変なことはできません。そんな事態が続いているため、最近では処方箋に「類似薬に変更可」とすでに書かれていうることも増えました。非常にありがたいです。
 そんな状況ですが、ここで市販薬の活用をしてはどうでしょうか。持病がない若い世代の方だと発熱外来を受診しても出るのは症状を抑える薬だけです。市販の風邪薬はいろいろな成分が入っているため選びにくいところがありますが、種類も豊富です。自分の症状により近い薬が選べることでしょう。10月からは抗ウイルス薬も一部負担金ありとなるでしょうから、待ち時間短縮も含めて市販薬での対応も一つの方法です。一緒にのど飴や経口補水液、ゼリー状食品などもお買い求めいただくと、療養期間の生活もカバーできます。症状のある方ご本人のご来店の際はマスクの着用をお願いします。
ここでセルフメディケーションを進めて、国民の健康に関するリテラシーを高める機会にすると良いのではないでしょうか。

 

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