今回はあ薬局新聞2023/3/8発行号掲載の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。
学会発表や論文、各種著作物の執筆や先進的な取り組みで薬剤師向けメディアに登場するいわゆる「キラキラ薬剤師」。彼らの先進的な取り組みばかりが取り上げられます。
確かに、先進的な取り組みは注目を浴びやすく、目玉となりがちです。
しかし、私は彼らを素直に受け入れることができません。若い頃は「どうせこんな薬剤師にはなれない」と落ち込み、薬剤師歴も長くなってそろそろベテランと呼ばれるようになってきた現在では「彼らにもなにか抜けているところがあるに違いない」と一貫して疑いの目を持ち続けています。後ろ向きもいいところです。
私のように疑念を持っている人は他にもいると思うので、ぜひとも「キラキラ薬剤師」の方や一緒に働いている人にお願いしたいことがあります。
先進的な仕事をしている職場では、どのようにルーティンの仕事を効率化させているのか
職場内での業務の割り振り(超人薬剤師による属人的な業務フローでないことを願う)
執筆やゆっくり新しいアイデアを考える時間的な余裕がどこで作っているのか(こちらも睡眠時間を削っていないことを願う)
これらの方法を学会や雑誌、各種メディアで発表してほしいと心より望みます。
先進的な取り組みをしようとしても、スタッフによる反対で頓挫している事例がたくさんあると思います。もしかしたら取り組みそのものよりも注目を浴びるかもしれません。
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