今回は2023/12/20発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。
家族が痰の絡んだ咳が出るとのことで、出医療用医薬品が供給不安定だしいい市販薬はないかとドラッグストアに行きました。ここで勧められたのが去痰剤だけの薬。こっちも薬剤師なので併用等は心配ないと判断し、購入しました。
セルフメディケーションの必要性が叫ばれて久しいですが、市販薬の中には色々な成分が入っていて「これは症状に合わないのではないか」と買うのに躊躇するものが多い中、有効成分が絞られているOTCは貴重です。何種類も買うと病院で診察したほうが安くなるのですが、今は薬がなくて対応できないことも少なくないので、OTCで対応するのも一つの方法ではないかと思います。
しかし、このように考える人は少ないのか。今も市販の風邪薬は含まれている成分の種類が多いものが多いです。売る側としては、成分数が少ないほうが症状に合わせやすいし、相互作用も考慮して販売できるのに、と思うことがよくあります。
スイッチOTCには成分が一つしか入っていないものも多く、医療用と同じ成分であることを前面に打ち出すとお客さんもわかってくれることが多いです。供給不安をOTCで乗り切って、セルフメディケーションと保険診療の使い分けを図るのが現実的な対応でしはいでしょうか。
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